確定申告をスムーズに進めるためには、必要な書類を早めに準備しておくことが重要です。書類が足りないと、申告作業がストップしたり、最悪の場合、誤った申告をしてしまうこともあります。ここでは、確定申告に必要な書類を種類別に紹介します。
① 基本となる書類
どの申告者にも共通して必要になる基本的な書類です。
✅ 確定申告書(AまたはB)
→ 税務署でもらうか、国税庁のサイトからダウンロード可能。e-Taxならオンラインで作成・提出可能。
✅ マイナンバーカード(またはマイナンバー通知カード+本人確認書類)
→ マイナンバーを記入する必要があるため、事前に準備。
✅ 源泉徴収票(会社員・アルバイトの人)
→ 勤務先から受け取る。年末調整されていない場合は確定申告で調整する必要がある。
✅ 銀行口座の情報
→ 還付金を受け取るために必要。通帳やネットバンキングの口座番号を準備。
② 収入に関する書類
自分の収入を証明するための書類です。
✅ 売上・収入の記録(フリーランス・個人事業主)
→ クライアントからの請求書や領収書、売上帳など。
✅ 給与明細・支払調書(副業やアルバイトの収入)
→ 副業で得た報酬がある場合は支払調書を準備。
✅ 株式・FX・仮想通貨の取引明細書
→ 証券会社や仮想通貨取引所からダウンロード可能。
✅ 不動産収入の明細書(不動産オーナーの場合)
→ 賃貸契約書、家賃の入金履歴などを用意。
③ 経費に関する書類(フリーランス・個人事業主向け)
経費として計上できるものを証明するための書類です。
✅ 領収書・レシート
→ 事業に関する経費(家賃、光熱費、通信費、交通費など)を証明するために保管。
✅ クレジットカードの明細書
→ 事業で利用した場合、経費の証拠として活用できる。
✅ 帳簿(青色申告の場合)
→ 仕訳帳・総勘定元帳などの会計記録が必要。
④ 各種控除に関する書類
税金を安くするための控除を適用するには、以下の書類が必要になります。
✅ 医療費控除の明細書
→ 病院の領収書、薬代のレシートなど。年間10万円以上の医療費がある場合に控除が適用される。
✅ 社会保険料・生命保険料の控除証明書
→ 保険会社から送られてくる控除証明書を添付。
✅ ふるさと納税の寄付金受領証明書
→ 自治体から送られてくる証明書を保管。
✅ 住宅ローン控除の借入残高証明書
→ 住宅ローンを利用している場合、金融機関から送られる証明書が必要。
✅ 扶養控除のための家族の所得証明書
→ 扶養家族がいる場合、家族の収入が分かる証明書(源泉徴収票など)。
⑤ その他の書類
✅ 確定申告の過去の控え(前年の申告がある場合)
→ 申告内容を比較するために便利。
✅ 消費税の申告書(課税事業者のみ)
→ 売上が1,000万円を超える事業者は消費税の申告も必要。
書類の整理方法
確定申告時に慌てないために、日頃から書類を整理しておくことが大切です。
📌 ファイルやクリアフォルダーで分類する
→ 「収入」「経費」「控除」の3つのカテゴリで分けるとわかりやすい。
📌 デジタル化する(スキャン・アプリ利用)
→ スマホのスキャンアプリや会計ソフトを使ってデータ管理すると、紛失の心配がない。
📌 クラウド会計ソフトを活用する
→ 「freee」「マネーフォワード」「弥生会計」などのソフトを使えば、自動で書類を整理できる。
まとめ
確定申告に必要な書類は多いため、事前にリストを確認し、早めに準備を進めましょう。特に、領収書や証明書類は紛失しやすいので、デジタル化して管理するのがおすすめです。準備が整っていれば、申告作業がスムーズに進み、ストレスなく確定申告を完了できます。